グレイ時々ハレ

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うちの親父が自殺しました。ふざけろ!

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うちの親父は、僕が中学くらいの時に自殺しました。

 

ある日の朝は、いつもの朝じゃなかった。

未だにあの時のことは鮮明に覚えています。

 

僕は携帯の目覚ましで起きていました。

その日も目覚ましで起きる予定でした。

でも、何だか騒がしい。

 

妹がいきなり部屋に入ってきて、

「お父さんが死んじゃった」

と泣きながら言うんです。

 

え?

 

僕は、その時何を言っているのかわかりませんでした。

胸の真ん中あたりが、ざわざわして、我に返り寝ぼけていた頭もいつの間にかハッキリしていました。

 

すぐにベットから出て、妹と家族のほうに向かおうとしたら、母親が来て「来ないで」というんです。

 

その時の母親の顔は、今までに見たことのない寂しい顔をしていました。

目から涙がこぼれそうでしたが、今思うと子供達の前で強い母親を演じていたのだと思います。

 

僕は、「どうして!?」と聞き返しました。

 

そしたら、母親に、

 

「お父さんが首を吊って死んじゃったの」

 

と言われました。

 

頭が真っ白になりました。

放心状態というのは、こういうことを言うのでしょう。

でも、涙が出なかったんです。

 

僕は、親父が首吊りしている部屋に自然と足が動いていました。

その時のことはあまり覚えていませんが、痛々しい姿だったことには違いありません。

 

その後、警察が来て色々と聞かれました。

事件性が100パーセントないとも言い切れないので、一応視野に入れた行動なのでしょう。

 

もちろん、事件性はなく自殺と判断されました。

 

縄から降ろされた親父の首には、くっきりと跡が残っていて、すごく痛々しいものでした。

苦しかったでしょうね…

命を落とすほどですから。

 

僕は何か悪い夢を見ているのだと思いましたが、それもつかの間、ふと涙が溢れてきたんです。

 

その時、思いました。

現実だと認識したのだと。

 

しばらく涙が止まらなかった。

あんなに泣いたことは今までありませんでした。

 

自殺の原因はわかりません。

正確なことは死んだ本人しかわからないから。

だけど、色々なことを溜め込んでしまっていたのだと思います。

 

だから、お酒を飲んでは母親に手を挙げていたこともあったし。

僕が貯めたお年玉を奪い取り、酒につぎ込んでいたのだと思います。

 

その時、「もっと親父としっかり接していれば良かった」

と後悔しました。

 

だけど、同時に

 

「ふざけんな!」

 

とも思いました。

 

俺らを置いて勝手に死んでんじゃねえ!

母親を一人にして寂しい思いさせてんじゃねえ!

命を粗末にしてんじゃねえ!

 

何があっても自分から命を絶つことはしてはいけない。

残されていった僕達のことを考えたら、父親として失格だと思います。

どんなに辛いことがあったとしても。

 

僕はそう感じています。

 

生きて行くことは大変です。

大人になってつくづくそう感じるようになりました。

社会に出たら、そりゃイヤなこともあります。

 

そういうめんどくさいことや、大変なこと、

死んだら解放され楽になれます。

けど、そういうことじゃない。

 

何のために生きるのか?

僕にもわかりません。

 

ただ、死ぬために生きる

 

何だか寂しいですが、そう考えるようにしてます。

 

そして、死ぬときは運命でもあり、その運命を自分で決めることは、周りを傷つけ、自分自身を否定していることに繋がるのではないか。

 

そんなの寂しい。

 

親父の文句いっぱい言ったけど、今でも親父のことは好きです。

綺麗事に聞こえるかもしれないけど、僕が死ぬまで心の中で生き続けます。

 

そして、親父が自殺してしまったことで、より家族のことを大切にするようになりました。

それから、より優しくなれたし、前よりも人として少し強くなったような気がします。

 

ありがとう、親父。

 

最後に、もう一言文句言わせてもらうよ。

 

母ちゃんが一人で寂しくしてるから、勝手に死んだ分、ずっと側にいて見守るように!